太宰治と津軽の旅

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津軽の旅

夏休みで津軽に来ています。
家を出てから4日目ですが、すっかり津軽の夏の涼しさに慣れてしまいました。
今日は、雨模様。
アウトドア派には雨は辛いものがありますが、そんな時は本でも読むことにします。
日常を離れた時ぐらい、好きな時間に 本を読み 食事をし 寝たいですね。

一昨日の津軽の夜は満天の星空です。
月影を知るには、現代の都会生活では難しい。でもここでは、雲の無い月夜であれば、いつでも体験できそうです。

そんな津軽のバカンスですが、昨日「つがるノスタルジック文学コース」なる掲示板を発見しました。
そうです。津軽と言えば、太宰治の故郷であり、小説「津軽」などの舞台ですね。
金木駅近くの「斜陽館」や、芦野公園には、いまだに若き文学少女たちが訪れるそうです。

さて、僕は「太宰 治」と聞くと、小説 “人間失格”を思い浮かべるのですが、英語の翻訳本があのドナルド・キーンさんから出版されている様です。
題名の人間失格ですが、

失格する は、be disqualified という言い方があるので、
Disqualified for Human
とか
値しない は、unworthyなんてありますから、
Unworthy to be Human
なんて安直に考えますけど、

キーン先生は、
No Longer Human
と題名を決めておられます。
「もはや人間じゃない」って感じですかね。

そんな訳で僕も、一度翻訳本にトライしてみようかなと思ってます。
でも翻訳本に挑戦するには、ここ津軽で読んでみたい。
でもそうすると休暇が足りない!
せめて2週間の夏休みが欲しい!!

ちょっとボヤキが入りました・・・すみません。

生まれてすみません

さて太宰といえば、有名なフレーズで、
「生まれてすみません」というのがありますね。
何年か前に芦野公園のお土産屋さんでこのフレーズと共に太宰グッズが売られていた気がします。

えーっと英語にすると、
I am sorry that I was born.
でしょうか?

感覚的には、後悔している気持ちが強いと思うので、
I regret that I was born.
なんて思いますが、日本人はI am sorryが口癖というか文化なので、
やっぱりI am sorry that I was born.があっているのかもしれませんね。

本来英語的な表現にするなら、I was bornの後に説明をつけるべきでしょうね。
I am sorry that I was born as your son.
とか、、、

でも、今回久しぶりに訪れた斜陽館傍のお土産屋さんには、
「生まれてすみません」
は、ありませんでした、、、すみません。
ポジティブな「走れメロス」のRun, Melos, Runと書かれたT-シャツが売られていました。

太宰といえば、究極のネガティブな美学かもしれません。そして若い頃には、僕も強く惹かれた部分がありますが、50代から学ぶ時にはポジティブにいきたいと思います。

お土産屋さんには、太宰T-シャツの中で、
Man was born for love and revolution.
と書かれたものがありました。
これですね。

ところで、斜陽館傍の食堂では、太宰治御膳なるものがメニューとしてあるんですね。
津軽の郷土料理らしいけど、太宰が生きていたらどんな思いで食べるのでしょうか・・・

それでは、また次回!
See you next time!




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