おせち料理を英語で

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おせち料理

お正月と言えば、おせち料理ですね。
「おせち料理を食べながら、お酒を楽しむ」のが本来のお正月の過ごし方ですよね。
最近は、お正月でもお店は開いているし、元旦からお出かけする人も多いので、「おせち料理で一献」なんていうのも、「古き良き時代のお正月の過ごし方」なんて言われているのかも知れませんね。
でもオヤジとしては、酒飲んでゴロゴロしているのが幸せだし、正統なのだな。

さて、お酒と言えば、まずはお屠蘇をいただくのがお正月のあり方ですが、
ご存知のように、お屠蘇はお酒やみりんに屠蘇散と言われる生薬を浸してつくります。
みりんをベースに作るとお屠蘇は甘くて女性に人気ですが、もっと辛口が好みの方は日本酒を多めにブレンドするとよいのだな。酒 2に対し本みりん 1位が、いい感じかも知れません。
今年の正月は、あなたがブレンダ―になって最高のお屠蘇を作ってみたらいかがでしょうか。

さておせち料理ですが、和食が世界的なブームになっている昨今、きっとおせち料理を英語で説明する機会も増えてくるんじゃないでしょうか?
おせち料理には、縁起を担ぐところもあるので、その点もチェックしてみましょう。

まずおせち料理ですが、
広辞苑によると、おせち【御節】の項に以下の記述があります。

正月や節句のごちそうに用いる煮しめ料理。ゆでかちぐり・昆布まき・てりごまめ・ごぼう・蓮根・芋・人参・くわいなどを甘く煮たもの、おせち料理。

なんと おせち料理は、実は正月だけのものではないんですね。
そうなると、dishes prepared for seasonal festivalsなんて言えばいいんでしょうか?
でも現代ではおせち料理といえば、正月の料理と言えますよね。
従って、
おせち料理:festive foods for the New Year、special dishes prepared for the New Year
あたりが無難ですね。

祝い肴三種

おせち料理といえば、
黒豆・数の子・昆布巻き
の事を関東では、祝い肴三種と呼ぶのだそうです。

肴ということは、お酒の肴ですよね。和英辞典でも
肴:a dish eaten with sake、side dish
と書いてある。

うーん、黒豆は肴にならんじゃないの?
僕は子供のころから黒豆にはほとんど関心がなかったんです。今まで黒豆に無関心な・心を閉じた人生を送ってきたんです。
でもですよ、おせち料理を調べているうちに発見した、池波正太郎に届ける「おせち」
という本の中で、

その黒豆を先生は「おいしい」と言って下さった。
「じゃあ、先生、黒豆は、またお持ちしますよ」と申し上げると、
「ええ?本当?」と喜ばれました。
「はい、おせちもお持ちしますよ」
「ええ?本当?」

その後、池波正太郎さんに毎年おせちを届けることになったと書いてあるんです。

あの大作家で食通だった池波正太郎さんは、黒豆に関心があったんですね。
この本の著者であり、いまや日本を代表する天ぷらの名店の店主である近藤さんは、

甘味だけでも、白糖、三温糖、和三盆糖、黒砂糖の四種類を段階によって使い分ける
・・・
黒豆ひとつとっても、一日一時間煮る仕事を十日間。
・・・

ええ?そんなに手間と技術をかけて作られるんですか?
今日から僕も黒豆無関心人生から脱却します。(キッパリ)

ところで、黒豆は、
「元気にまめに働けますように」との意味を含むとあります。
黒豆:simmered black soy beans
元気でありますように:a wish for good health
まめに:faithfully
あたりで説明したいですね。

つぎは、数の子ですね。
数の子は、ニシンの卵ですが肴になりますね。
僕の場合は、酒の味を憶えてから美味しくいただけるようになりました。
僕の場合はどうでもいいですね、、、先を急ぎましょう。

数の子は、「子孫繁栄」ですね。
ニシンの卵:herring roe
数の子:salted herring roe
子孫繁栄のため:for the prosperity of descendants

そして、昆布巻き
昆布は、うまみを出すダシとしても世界的に有名になりつつありますね。
昆布が海にいるなら、海にダシは出ているのか?
なんて質問を外人さんから聞かれても、答えられるようにしておきましょうね。

ダシ:broth、soup (stock)
昆布巻きは、「健康長寿」を意味するとあります。
昆布巻き:kombu rolled tightly
魚(ニシン)を巻いた昆布巻き:rolled kelp with fish (herring)
長寿:a long life
長生きする:enjoy longevity

まだまだおせち料理には種類がありますが、
近藤さんは

おせちは、美味しさだけでなく、日持ちの良さといった保存性も必要とされるものです。出来立てをお出しする料理とは、そこが大きく違います。

保存する:preserve

と書いています。

昔だと「正月は休むものだよね」と言うのがもっとしっかりしていたから、保存がきく必要があったんでしょう。
正月は休むもんだ、、、“ 1月の間は休み ” なんていう強者もいたのかも知れんよね。

まあ、忙しい現代を生きてる身としては、せめて2・3日は悠々とおせち料理を楽しみながら、うまい酒でも飲みたいもんです。

皆さんも良いお正月をお過ごしください。







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