50代にふさわしい言葉
50代、考えると重たい世代ですよね。
政治家やマエストロだったら50代なんてまだまだ若造なのかも知れませんが、フツーのサラリーマンが50代になると、遠い将来のことだと思っていた定年が、現実の事と迫ってきます。
そうでない職業の人でも、そろそろ自分の限界や世代交代を考え始める年頃ですね。
今まで送ってきた生活に終止符を打つ、でもその先はよく分からない。
・・・
ある意味で表舞台から降りる世代ですね。
僕自身も会社に入って35年近く経ちました。
海外のお客さんに、学校を出て今の会社に30年以上勤めていると言うと、「えー凄い」と言われながら、「ちょっとクレイジーじゃないか」という眼差しを感じたりします。
一つの会社にこんなに長く勤めるなんて、日本の特有の文化なのかも知れません。
振り返ってみると、色々な事がありました。
何も分からない自分に親切に教えてくれた先輩たちの姿、仕事をバリバリこなす憧れの先輩たちの存在、自分に任されて自分なりに何とか無事にやり遂げた仕事、大変だった仕事を共に励まし合いながら過ごした同僚たち、
そういったことは、お金では買えない体験でした。
でも定年間近になると、憧れだった先輩たちの姿は消え、仲間だったあいつが上司になったリ、年下のエリート社員が上司になったりと…楽しいばかりではないし、やる気も少しずつトーンダウンして、若い頃のあの時代が懐かしいと思ったリもしますよね。
実は昨日、長年お世話になった先輩が退職していきました。
正直寂しい限りです。
とは言え、定年近くなっても僕は…いじけたくはないんです。
ジョージ・バーナード・ショーが残した言葉
そんな今の僕の気持ちにぴったりな言葉を紹介しましょう。
アイルランドの文学者のジョージ・バーナード・ショーは、こんな素敵な言葉を残しています。
Life is no “brief candle” for me. It is a sort of splendid torch which I have got hold of for the moment, and I want to make it burn as brightly as possible before handing it on to future generations.
George Bernard Shaw
- brief:短い、短命な
splendid:光輝く
get a hold of:つかむ
for the moment:今のところ
私にとって人生は、短いろうそくの火ではない。
今、手にしている燃えさかるたいまつなのだ。
このたいまつを次の世代に手渡す前に、出来る限り明るく燃やしたいのだ。
まだ今ならたいまつを燃やし続けることができますよね。
たいまつを燃やし続ければ、渡さなければならないけれど 消えることはない。
たいまつを燃やすこと それこそが大切なのだ。
去っていく先輩の後ろ姿を見送りながら、そんな風に思ったのでした。
それでは、又次回!
See you next time!