稟議という意思決定

稟議という意思決定

このところ仕事で契約書に関わることが多いのだ。
契約書というと何とも重苦しい感じだけど、日本人であれば、皆そんな感覚じゃないかな。
事細かく内容を吟味して、些細な事でも、最悪のことを考慮しなければいけないのでしょう。
はっきり言って僕は苦手です。

さてこれが海外の企業相手だと、増々ややっこしい事になる訳です。
契約の内容だけじゃなく、英語表現が妥当かどうかも確認しなければならないですからね。

契約ですから、お互いの主張を議論して妥協点を見出す、、、あるいは、表現をお互いが納得できる形にする。
うーんめんどくさいし、時間がかかりますね~

ところで、ここにもう一つ大きな壁があるんですな。
やっと契約がまとまりかけて、さあ契約を結ぼうとした時に登場する・・・稟議というスタイルです。

皆さんは稟議書を書いたことがありますか?
リンギショ?・・・聞いたことあるけで書いたことはないよなぁ・・・
という方から、いつも仕事で稟議書 書いていますよ・・・
と様々かも知れません。

ところで僕は、この稟議というスタイルは多分日本独特のものだと思っています。
欧米系の会社は、その責任者一人の判断で契約書にサインをすればそれでヨシ・・・いいですねぇ

日本の会社の場合、稟議書を発議する部署のハンコ・・・管理する部署のハンコ・・・関連部署のハンコ・・・発議部署の役員のハンコ・・・・・考えただけで大変っす。

稟議書を廻すだけで相当な時間と労力が必要なのは間違いありませんね。

これって大相撲の行事に対する姿勢と似ていませんか?
一見行司さんが、相撲の判定を任されているかのようで、実は土俵の周りには親方集が座っているのだな。
「行司差し違え」なんて親方がアナウンスしますよね。

でも baseball は違います。主審は、「俺がルールブックだ」などと明快に主張しております。
シンプルでうらやましい。

さて、契約締結を急がされている今の僕としては、
「日本には、リンギっていうスタイルがあるんだよ。時間かかるんだ」
と思いっきり主張したい気分なんです。

稟議を和英辞典でしらべると・・・

稟議書
round robin

稟議によって
by a round robin

なんて出ていますけど、通じるんでしょうかねぇ?

それより以下の例文が参考になりそうですね。

稟議書という書類
the document prepared for circulating to obtain the sanction of executives concerning a plan

それは社内稟議中です。
That is currently being circulated around the company for approval.

そんな面倒くさいことを日本はやるのか?
と言われたら、

That’s the way it is.
(そういうものさ。仕方ないよ。)

ならぬ、

That’s the way RINGI is.

とでも言っときましょうかねぇ、、、

それではまた
See you next time!




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