日本の言葉や文化を知る
以前、中高年からの英会話 英語の学び方(2)であの池上彰さんが「教養を身につけることが大事」と語っていることを書いた。
ところで、英語を学ぶこと・英語を話すことは、単に外国語を勉強するだけに留まらないと思うんです。
英語を学ぶ際には、子供のころからバイリンガルとして身に付けていくのでない限り、当然 母国語の日本語と比較して身に付けていく作業がそこには含まれている訳です。
従って、あまり意識せずに使っていた日本語を意識するようになり、もっと深く知ろうとする。今まで何の気なしに接していた日本の文化を別の角度から見ようとする。というような状況と出会えるんですね。
そうすると、何と!池上さんが言っていた 日本人は、「話すべき教養がない」ことへの勉強にもなるんじゃないかと思うんですね。
池上さんが言っていた、外国でのパーティーで話すことがないことが 英語(教育)のせいではないとすると、日本人同士のパーティーでも話す内容がない ことになると思うんです。
確かに日本人同志のパーティーでも、何か決まったテーマの会合のパーティーでもない限り、話が出来ないことが多いんですね。
僕も1人で参加した立食パーティーで、間が持てずにつまらない思いをしたことが何度もあります。
” ほんとうの英語がわかる―51の処方箋 (新潮選書) ロジャー・パルバース 著 ”
の中でも
いままで一度も外国語を話したことのない人たちのことも、少し考えてあげてください。(Spare a thought for them, please.)その人たちは、気の毒なことに、ほかの国のことばや文化だけでなく、自分のことばや文化を洞察するチャンスも逃しているのです。
と書かれている。
「気の毒なことに」とは、言い過ぎの様な気がするが、確かにチャンスを逃すのはもったいない。
日本語に慣れ親しんだ、中高年だからこそ、より「自国の言葉と向き合い・文化を再認識できる」英語学習が可能だし、より楽しめるのではないかと僕は思います。
英語を身に付けていくうちに、日本人同士のパーティーでも話題に事欠かない、ように成れるんだな、きっと。