やがて哀しき外国語

やがて哀しき外国語

もう随分前に、村上春樹さんのエッセイ「やがて哀しき外国語」を読んだ。

その時は、アメリカ作家の翻訳でしっかりいい仕事をしている村上さんでさえ、

話が仲間うちの機関銃的ラピッド・ファイアになってくると、もう話の筋を追っていくだけでやっとである。

と書いているのがとても印象的だったのだ。

その頃の僕は、英会話を学び始めた頃だったけど、やっぱり外国語を身につけるのは大変なんだなと思った。

だけど年齢が年齢だったせいか、(多分それこそ僕は五十歳になるかならない歳だったと思う)何故かあまり悲観的にはならなかった。

「こんな歳だから、どーせそんなに流暢に話せるようには成らないよ」とすでに悟っていたのかも知れない。

今、あれから十数年たって振り返ると、

確かに英会話を身につけることは難しいし、未だに流暢に話せない。でも英会話を勉強したことによって、外国の友人も出来たし色々な楽しみを得ることができたと思う。(もちろん言葉が通じなくて悔しい思いもしたし、ビジネスでは未だ白人の優位性や強さという日本人としては、気持ちの良いものでない事を改めて認識もした)

やっぱり、英会話を学んできてよかったという思いが浮かび上がってくる。

そしてもっと、英語で自分の気持ちをより正確に伝えたいと思うのだ。

村上さんの「やがて哀しき外国語」の最後に、村上さん流の“外国人に外国語で自分の気持ちを正確に伝えるコツ”が書かれているので、紹介しよう。

(1)自分が何を言いたいのかということをまず自分がはっきりと把握すること。そしてそのポイントを、なるべく早い機会にまず短い言葉で明確にすること。

(2)自分がきちんと理解しているシンプルな言葉で語ること。難しい言葉、カッコいい言葉、思わせぶりな言葉は不必要である。

(3)大事な部分はできるだけパラフレーズする(言い換える)こと。ゆっくりと喋ること。できれば簡単な比喩を入れる。

(1)と(2)については、僕を含め皆さん十分理解されていると思うので、(3)を積極的に学んでいきましょうか!

頑張ってゆきましょう。

それでは、また次回!

See you next time!

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