日本人の心情を英語で
「アングロ・サクソンの連中には、義理とか恩とかいう感覚を理解させるのはホント難しいんです。」とある外資系企業の方が呟いた。
「・・・ちょっと人種差別的な発言だよなぁ」と僕は思ったけれど、まあ海外の方との相互理解はとても大変です。
育った場所が違えば、言葉や食事、気候だって違う訳ですから、理解できる方が稀だと考えた方がいいのかも知れません。
ビジネスで言えば、西洋では契約が全てだけど、日本は信用の方が大事だったりしますよね。
そして僕たちが学んでいる英語はとても論理的な言語だけど、日本語はもっと感情的な共有を前提としている言語のように思いますね。 まあ、そんなことに気づいたのも英語を学んだお陰でしょう。
さて、少し前になりますが、NHKラジオの“高校生からはじめる「現代英語」”で日本人の心情を表現するときに役に立つ言い回しがあったので、「講座を聞いていて知っとるもんね」の方もいるかもしれませんが、振り返ってみたいと思います。
見出しは、
Group putting its foot down about heels at work
ですが、#KuTooの運動の話題です。
簡単に言えば、「ハイヒールやパンプスを履くことを、職場などで強制される現状を変えたい」という運動についてのニュースでした。
良くありがちな、職場での暗黙の強制に対する日本人の心情は、
「嫌だけど、まあ仕方ないよね」 という方が多いのではないでしょうか?
これが、西洋の人たちだったら、
「理由が納得できなかったら、やらんもんね」 といったあたりでしょうね。
「そうじゃないんだ君たち! 理由はよくわからなくても、和を乱しちゃならんのだ!」 と主張しても、そんなことでは make sense しないのだと言われオシマイ。
さてその講座の英文を見てみましょう。
They have called for a ban on female workers being told to wear shoes with heels at work.
彼女らは、女性の労働者が職場でかかとのある靴を履くようにと指示されることについて、禁止するよう求めました。
この、
workers being told to wear shoes with heels at work
が、良くありがちじゃないですか。
ネクタイを着用なんてよくありますね。
workers being told to wear a tie at work
職場で色々といわれた事を守らないと罪悪感を感じる、なんて言うのもよくある話。
I want women to be able to wear flat shoes without feeling stigmatized.
私は女性が、らく印を押されたと感じることなくぺたんこな靴を履けるようになってほしいです。
without feeling stigmatized
らく印を押されたと感じることなく まあ“白い目で見られないで”といったニュアンスでしょう。
今やネット社会なんだから、天候が悪かったり事故でダイヤが乱れた時ぐらい、満員電車の通勤はやめたいですよホント。
でもみんなちゃんと出勤するんだよなぁ日本人。 やっぱりそこら辺は西洋人には通じないのでしょうか?
それではまた次回!
See you next time!