ヘレン・ケラーの生誕の日
1880年6月27日あのヘレン・ケラーが、アメリカ合衆国のアラバマ州タスカンビアで誕生しています。
ヘレン・ケラーは、2歳の時原因不明の高熱を出し、一命は取り留めたものの、聴力・視力を失い、聴力がないので話すことさえ出来なくなったそうです。
でも、家庭教師のアン・サリバン先生との出会いから言葉に出会い、その後の献身的な活動で世界的に知られるようになりました。
言葉との出会いの喜びを、自伝The Story of My Lifeの中で次のように書いています。
Suddenly I felt a misty consciousness as of something forgotten – a thrill of returning thought; and somehow the mystery of language was revealed to me. I knew then that “w-a-t-e-r” meant the wonderful cool something that flowing over my hand. That living word awakened my soul, gave it light, hope, joy, set it free!
突然、私は何か忘れていたものを思い出すような漠然とした感覚に襲われました。頭の中に何かがよみがえってくるような、ぞくぞくする感じでした。そして、どういう拍子か、言葉という神秘が姿を現したのです。私はそのとき、w-a-t-e-rというものが、私の手の上に流れ落ちてくるこの冷たくて素敵なものを意味するのだと悟ったのでした。
その生命ある一語が私の魂を目覚めさせ、光と希望と悦びをもたらし、自由の世界へと解き放ったのです!
そして言葉に目覚めたことで、今まで知らなかった新しい見方であらゆるものが見えるようになったと続いています。
Everything had a name, and each name gave birth to a new thought. As we returned to the house every object which I touched seemed to quiver with life. That was because I saw everything with strange, new sight that had come to me.
あらゆる物に名前があり、そのひとつひとつの名前が新たな思考を生み出すのでした。家へ戻る道すがら、私の触れるものすべてが命を吹きこまれて打ち震えているように思われました。それは、今まで知らなかった新しい見方であらゆるものを見るようになったためです。
そして、「言葉」があればこそ感情が芽生える事を語っています。
ヘレン・ケラーのこの文章は、近江 誠著 感動する英語! から引用しました。
僕が、英語を勉強しようと思って 最初に背伸びをして購入した本なんです。
もちろんその当時には難しくて、、、(今でも難しいですけど、、、)英文の内容はよく判らなかったけれど、この「言葉」の重みについて認識を新たにしたのでした。
何気なく「言葉」を使っている者からすると、意識しにくい「言葉」の本質が語られていますね。
「言葉」の持つ力を意識することは、「中高年から学ぶ英語」の動機付けに最も大きな支援となると思いますよ。
という事で、また次回!
See you next time!