Autumn in New York
前回のブログ「秋は英語でAutumnそれともFall」では、Autumnはイギリスで使われFallはアメリカで使われる事を書きました。
じゃあその他の国は?
と考えると、
Canadians are just as likely as Americans to use fall. And although we found quite a few instances of fall in Australian publications, Australian writers seem to favor autumn by a significant margin.
- quite a few:かなりの数の
instance:例、実例
publication:出版物
favor:より好む
by a significant margin:おおいに、明らかに
とあります。
カナダはアメリカと同じくFall、オーストラリアではかなりの数のFallの使用された出版物はあるものの、オーストラリアの作家には Autumn が好まれているといったところでしょうか。
アメリカ・カナダはFallと言い切っていいんでしょう。
「ちょっと待てよ。Autumn in New Yorkという曲があるだろうが、、、」
・・・
アメリカ音楽の神様の声でしょうか?
あるいは、
かつてジャズ評論家だった大橋巨泉さんの声でしょうか?
聞こえてきましたよ皆さん!
確かにAutumn in New Yorkという曲は、ジャズの大御所たち、ビリーホリデイ・サラヴォーン・フランクシナトラ等がカバーしている名曲ですね。
「アメリカの曲なのにAutumnつかっとるやんけッ!」
とコーフンする前に、歌詞を調べてみましょう。
歌詞はこんな感じですね。
Autumn in New York
Why does it seem so inviting?
Autumn in New York
It spells the thrill of first-nighting・・・
Vernon Duke
- inviting:誘惑的な、心を奪う
spell:綴る、結果を招く - ニューヨークの秋
なんてこんなに心惹かれるのだろう
ニューヨークの秋
舞台の初日の心の高鳴りを抱かせる
このAutumn in New Yorkを作詞作曲したVernon Dukeという人は、実は祖国ロシアを追われ、ロンドン、パリにもいたことのある人なんですね。
だからAutumnを使うことも自然だったとも考えられるんじゃないかな、、、
そして、アメリカ人でも、以下の様にAutumnを使うという意見があります。
Autumn is definitely used in the US, although Fall is more common. I don’t know about regional variations, but I do believe Autumn is considered more formal.
- definitely:確かに
regional:地域の
variation:変化
formal:フォーマルな - アメリカでは、Fallが一般的だけど確かにAutumnも使われる。Autumnの方がよりフォーマルな感じ。
そして、こんな意見も
I agree that Fall is N. American, and Autumn BE, and personally I do say fall more than autumn – but I think autumn is much more poetic.
- Autumn はより詩的だね。
American writers are indiscriminate, using both fall and autumn, usually depending on which sounds better.
- indiscriminate:区別しない
- アメリカの作家はFallもAutumnも両方使うよ。響きが良い方を使うんだ。
確かに 「Fall in New Yorkだとsound 悪し」 ですよね。
という訳で、今夜はAutumn in New Yorkでも聴きながら秋の夜長を楽しんだらいかがでしょうか?
では、また次回!
See you next time!