リンカーンとケネディー
今週のメルマガ【週末はWebニュースで英会話】では、リンカーンの暗殺についての話題を取り上げた。このCNN STUDENT NEWの中で、His legacy is still very much alive in America.と言っているように、リンカーンは今もアメリカの人たちの中に深く根ざしているのだろう。
数年前に出張でアメリカに行く機会があったのだが、ある日本の大手企業のアメリカ現地法人の方に、「アメリカで商売するんだったらまずアメリカを知る必要がある」とアドバイスされ、素直な僕は?その日デトロイトのフォードミュージアムを訪れた。
フォードミュージアムには、フォード車の歴史について展示しているだけでなく、アメリカの歴史に関わってきた事柄についての興味深い展示品が多数あり、時間が経つのを忘れて楽しむことができた。
ミュージアムの入口付近には自動成形機が展示されており、1ドル硬貨を挿入すると、リンカーンの肖像がその場で加工成形されるのだ。出てきたリンカーンさんはまだ温かいのであった。
気に入った僕は、同じような他の機械を探したら、今度はケネディーの肖像の物があり、喜んで自分のお土産にしたのでした。
リンカーンとケネディー、これですよねアメリカは、、、
ところでケネディーは我々の小さいころ活躍してたからイメージできるけど、リンカーン大統領って何が有名なんだろう?とまたしても教養ない僕は思ったのでした。
そこで、アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書 (ジェームス・M・バーダマン、村田 薫 編、ジャパンブック)を調べてみたのだ。
時は1863年、アメリカは南北戦争中であり、最大の激戦地だったゲティスバーグで戦没者墓地献納式が行われた時の演説について、以下の様に教科書に記載されている
His speech, which we call the Gettysburg Address, has become one of the most famous speeches in American history. In it, Lincoln echoed the Declaration of Independence and reminded his audience, and all Americans since, of the high ideals behind the founding of this country, “conceived in liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal.” And he affirmed that those who died at Gettysburg did not die in vain, but so that “ this nation, under God, shall have a new birth of freedom, and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.”
ゲティスバーグの演説と呼ばれるこのスピーチは、アメリカ史上最も有名な演説の1つになります。リンカーンは独立宣言を引用して聴衆に、そしてすべてのアメリカ人に、「自由の理念から生まれ、すべての人間は平等であるという命題に身を捧げる」という建国のときの高い理想を思い出させました。そして、ゲティスバーグで亡くなった人たちは無駄死にをしたのではなく「神のもとでこの国に新たに自由を生み出し、人民の、人民による、人民のための政府を、この地上から消え失せないように」するために命を捧げたのだと言ったのです。
リンカーンの思いは、南北で分裂してしまったアメリカを再度統一することだった。
ところが、北軍が勝利しアメリカの南北戦争が終了したわずか5日後の1865年4月14日に、リンカーンは暗殺される。
4年間の戦争がようやく終わり、安堵していたであろうリンカーンが凶弾に倒れた時、彼はどんな思いだったのだろう?