中年英会話の壁

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中年英会話の壁

中年になってから英会話はできるようになるのか?
という疑問は誰しも抱きますね。
中年になってからとは、一体何歳からなのか?
60歳では遅いのか?50歳では遅いのか?40歳では遅いのか?・・・

そしてまた、英会話ができるとは?
アメリカやイギリスでニュースキャスターや司会者ができるレベル?
同時通訳ができるレベル?
英語圏の外国で取りあえず生活できるレベル?
それとも何となく気後れせずに外国の人とお話しできるレベル?
等々
色々ありますね。

でも 英語に取り組んで、もがいていること自体に喜びあり です。
それは年齢を超越しています。

でも確かに年齢を重ねると難しい事があるのも事実ですよね。
それは、何か?

「だいたい若い頃に比べて記憶力が無くなってるやないけ!」という声が聞こえてきますね~ 確かに実感しますね。
憶えるよりも忘れていくことの方が多い、今日この頃の僕、、、確かにそうです。
でもまあ、普通の人は生涯に脳みその5パーセントしか使わないらしいから、せめてもう少し脳みそを使おうと思って頑張るしかないですねぇ。

それから、歳を重ねると外国の人だけでなく、日本人相手でも知らない人と無心に話す機会が減ってきますね。だから話しづらいという気持ちが強くなる。
これって英語を話し始める際の大きな壁になりますよね。
でもこれは気持ちを切換えればいいんです。

そしてもう一つ、歳と共に言葉が凝縮していく傾向があるんじゃないでしょうか?
凝縮?って思いますが、
つまり、話をしているうちに、凝縮した言葉・・・熟語的な言葉やオヤジ言葉がパッと頭に浮かぶ・・・でもその意味は英語で何と言えばいいのかすぐに出てこない・・・なんて事があるのではないでしょうか?
まあ少なくとも僕にはありますね。

そんなオヤジ言葉を英語にするテーマの本を発見したんです。
英語で伝えるオジサン的ビジネス表現という本、英語の内容はちょっと難しいですが、読んでいるだけで面白い。
一例を引用しましょう。

中途半端
意味:物事を最後まで終えていないこと

Hillary : I think it is the right time to make a revised proposal incorporating their request. (先方の要望を盛り込んだ修正提案を行う時期だと思うわ)

吉田:行くからには中途半端な結果に終わらないようにしないと。

とHillaryさんと吉田さんの会話の中での、吉田さんの頭に浮かんだ「中途半端」について、解説しています。

・…さて、「中途半端」はどう表現しますか。

・half-baked(生焼けの)とかwishy-washy(どっちつかずの)といった言い回しをよく耳にします。

行くからには、中途半端な結果に終わらないようにしないと。
・If we are to visit them, we want a positive outcome, not half-baked results.

こんな感じで英文を訳す過程を解説してくれてます。

先手必勝なんかも出ています。

先手必勝
意味:他人より先に動いて勝ちにいくこと

Hillary : We still have four months to go, so I doubt if they’ve fixed their schedule yet. Leave it to me, Takeshi.
(まだ4ヶ月も先の話だし、彼らはまだスケジュールを詰めていないと思うわ。私に任せて)
吉田:先手必勝で行かなきゃね。

・The sooner, the better. では必勝のニュアンスが出ませんよね?

・うーん、そうですね。ちなみに「先手必勝」は将棋用語ですね。

・…「先手必勝」はYou must strike first if you want to win.としましょうか。「勝つ」という表現を英語にも入れましょう。

先手必勝で行かなきゃね。
・You must strike first if you want to win.

いい感じで表現してますよね。
でも僕は、「先手必勝」が将棋用語だとは知りませんでした。

エイヤーなんかもあります。

エイヤー
意味:細かい分析をせずに経験と勘で行動してしまう(力任せにやってしまう)こと

Jane : With respect to the C Project, there are two ways of calculating the price, i.e. …
(次に、プロジェクトCですが、価格計算方法が2つあります。つまり…)
吉田:ここは理屈を並べるよりも、エイヤーだよ。

・ここは選択肢に大差はなく、どれに決めればいいという意味ですよね。「それは決めの問題です」とも言いますし。直訳して、It is a matter of decision-making. ですか?
・…「よーし、それきた、おれにまかせろ、つべこべ言うな」と上司として潔く格好いいニュアンスを出したいですよね。
・そうか、だったらLeave it up to me!かな?
・…「つべこべ言わないでさっさとやるぞ」という意思表示だったらit’s a matter of gutsといってもいいかな。

ここは理屈を並べるよりも、エイヤーだよ。
・Here, it’s not a matter of logic, it’s a matter of guts and decision-making.

これですね!
中年だと英語がマスターできないのかと迷いだしたら、この言葉を思い出しましょう。
Here, it’s not a matter of logic, it’s a matter of guts and decision-making.

それでは又次回!
See you next time!







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