焼酎とspiritとパイチュウ
先週、極寒の日本を離れて中国に出張してきました。
広州と上海に行ったんですが、どちらも今年は寒いそうな。
広州といえば、香港の裏?ですから、暖かいように思いますが、皆さんコートを着ておられる、、、
そして会う人は皆、
「今年は寒いですねぇ」
と挨拶されていました。
さて、海外出張の際には機内誌をチェックする僕ですが、JALのskywardでは焼酎を取り上げていました。
焼酎は、まだ日本酒に比べて海外ではメジャーではないと思いますが、KAGOSIMA LAND OF SHOCHUという記事の最初には、
SHOCHU is a traditional distilled spirit in Japan.
と書かれています。
distilled spirit ってあまり聞きなれない単語ですけど、
distill:蒸留する
ですから、蒸留酒のスピリッツと言うことでしょう。
スピリッツというとウイスキーやブランデーでない、雑種の酒みたいなイメージがありますが、サントリーのウエッブサイトには、
スピリッツは火の酒
スピリッツは精神。酒の世界では蒸溜酒のことを指す。蒸溜酒はビールやワインよりも新しい酒で、広くつくられるようになったのはおそらく11~12世紀頃からではなかろうか。
蒸溜酒を簡単にいえば、醸造酒(発酵液)を熱して沸点の違いを利用して水よりも低い沸点のアルコールを気化させ、さらにそれを冷却して液化させ、もとの発酵液よりもアルコール濃度(度数)の高い液体(スピリッツ)となったものである。
ビール状のものを蒸溜すればウイスキーに、ワイン状のものはブランデーとなる。
蒸溜酒は高温で熱してつくる火の酒であり、火の酒は人間の魂にはたらきかけ、肉体を目覚めさせ、また活力を与える。だからスピリッツというのだろう。
とあるので、
spirit:精神、霊魂
の spirit なんでしょう。
でも、サントリーの解説では spirit は distilled と言わなくても元々 distill された酒の事のようですね。
さて、英文の続きです。
As with sake, which has grown in popularity around the world, shochu is a beverage that is enjoyed by Japanese on a daily basis.
Unlike sake, which may be sweet, shochu is dry, and it has a higher alcohol content of 20-25 percent. Shochu is typically made from barley, potatoes, brown sugar or rice.
日本酒と比べて辛口・・・男の酒ですな。
そういえば、知り合いでヨーロッパに赴任している方に
「日本からのお土産は何がいい?」
と訊いたら芋焼酎のリクエストでした。
あんなに美味しいワインがあるのにねぇ・・・と思いますが、やっぱり焼酎ですか。
英語だと、芋焼酎は potato から出来ていると言うのでしょうが、何かイメージに合わない気がするのは僕だけでしょうか?
白酒(パイチュウ)
ところで、中国を代表する spirit と言えば白酒(パイチュウ)ですね。
町の片隅で売っている数十円のパイチュウから何万円もする茅台酒(マオタイ)まで、まあいろいろ種類がありますね。
ところで僕は今回の出張で、二晩続けてパイチュウの宴会がありました。
アルコール度数が50度もある強烈な酒を、小さいグラスでカンペイするあれです。
中華料理の円卓に座って相手と目が合ったり、真ん中に置かれた大きな魚料理の頭とシッポの位置に座っていたりすると、「乾杯」しなきゃなりません。
ですから、お酒の弱い人は思わず目を伏せて、魚料理が出ないことを祈ったりしますよね。
12人の円卓の宴会だと、相手からの「乾杯」が11人分の11回、それじゃ失礼だからこちらからの「乾杯」も11回、それだけでも22杯飲むことになりますな、、、
それに魚のシッポの向きが僕で、アタマが対面の人とさらに「乾杯」
アタマが僕でシッポが対面の「乾杯」
クルクルと円卓を回して、またまた僕がシッポで「乾杯」
・・・あんまりクルクル円卓を回すとイカンのです。
うーん30杯以上は飲んだんでしょうかねぇ
これじゃ体に良い訳ないよ♪
ですよね・・・何事もほどほどに。
それではまた
See you next time!