たかが英語 されど英語

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たかが英語 されど英語

あの楽天の三木谷 浩史社長が書いている
たかが英語! ENGLISHNIZATION
を読んでみました。

もう数年前になるのでしょうか・・・CNNのインタビューで三木谷さんが、「楽天の公用語を英語にした」事について流暢な英語で語っていたのを聞いたことがありました。

その時の率直な僕の印象は、留学経験がある バリバリのやり手の社長が、社員に英語を強制するのは、

社員の人達は大変だろうな、、、
英語は自分から学びたいと思わないと辛いだろうな、、、

といったところでした。

でも、この本を読んでみるとやっぱり一流の起業家は考えていることが違う、相当色々考えて社員を引っ張っているなと感じます。

何と言っても「社員全員が英語を習得する」という決断が、グローバル企業でありながら 日本的な良さを追求していると思うし、その達成効果は英語習得だけでなく 全社員が取組に係ることで一体感が生まれ 企業経営面にも良い結果をもたらしているのでしょう。
そしてニュース性も素晴らしい、という事なのだと思います。

またこの本には、英会話習得にも役に立つ内容も多々あったので、その辺を紹介したいと思います。

楽天の英語公用化については、

三木谷がまた何か無茶なことを言いはじめた、と誰もが半信半疑の様子だった。どうせすぐ取り下げるにちがいない。そんなふうに思った社員もいたらしい。
・・・
しかし、僕は、心ひそかに「たかが英語じゃないか」と考えていた。どうしてみんな、できない理由をあれこれ並び立てるのだろう。とにかくやってみなければわからないじゃないか。

「確かに、やってみる前にできない理由を並び立てることも多いかも知れません、社長。でも僕は社長と違って留学経験なんてないし、もう若くないんですから、、、」
・・・スイマセンつい僕もボヤいてしまいました。

とは言え「たかが英語じゃないか」と考えるのは正解だと思いますね。
あまり、重大に考えると何も進みませんからね。

では、三木谷社長自身の英語学習については?
その動機については以下の様に語っています。

僕が英語の勉強を本格的にはじめたのは、大学を卒業して、日本興業銀行(限・みずほ銀行およびみずほコーポレート銀行)に就職後まもなくだった。興銀の留学制度を利用して、ハーバード・ビジネス・スクールに留学したいと思ったからだ。

そして勉強法については、

週に1~2回は英会話教室に通ったり、外国人の知人の奥さんに個人授業をしてもらったりもした。週末も英語を勉強した。歩行中はウオークマンでアルクのヒアリングマラソンを聴いた。こうした努力が実を結び、就職して1年半経った頃、アメリカの大学への留学に必要な英語力を判定するTOEFLで基準点をクリアした。行内の選抜試験を経て、入行から3年目、念願のハーバード・ビジネス・スクールへ留学することができた。

僕は、三木谷社長は学生時代に留学して英語を身につけたとばっかり思っておりました。
社会人になって日本で英語を勉強した訳ですね。

留学のための英語学習にかかった費用はすべて自費でまかなった。身銭を切ったからこそ、僕は英語をなんとか身につけることができたと思っている。

人間身銭を切らなきゃいかん時もありますね。

そして三木谷社長の効果的な英語学習に対する考えは、

英語学習は筋肉トレーニングに似ているかもしれない。筋肉に与える負荷が小さすぎると訓練にならないし、逆に大きすぎると、肉離れを起こしてしまう。軽すぎず、重すぎもしない重量のものを使ってくり返しトレーニングをしたときに最も効果が出る。英語学習も、簡単すぎず、かつ、難しすぎない教材選び、学校選びが大事だ。

といいアドバイスが書いてあります。これって英語学習のポイントですね。

気になる英語化の取り組みの成果としては、

全社員のTOEIC平均スコアも順調に伸び、2010年10月に526.2点だったのが、約1年半後の2012年5月には687.3点となり、161.1点もアップしている。

全社員の平均!ですよ。これは努力すれば英語は誰でも話せるようになるという事ですね。

さて「英語はツールだ」という三木谷社長ですが、「されど英語」な部分もいろいろ語っています。

楽天の基本的なビジネスモデルは、僕とジョン・J‐H・キムという韓国系アメリカ人との議論の中から生まれている。
ジョンは、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)で僕のクラスメートだった。HBS卒業後も交流はつづき、酒を飲みながら夜遅くまでビジネスプランを語り合うこともあった。
・・・
もし僕が興銀時代、英語を必死に勉強して、HBSに留学することがなければ、楽天のようなビジネスモデルは生まれなかったと断言できる。楽天の誕生と英語には深いつながりがあるのだ。

そうですね~英語を身につけることで色々な出会いがある。
これこそが英語学習の一番の恩恵ですね。

では、また次回!
See you next time!




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