豊田 喜一郎のエピソード

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豊田 喜一郎のエピソード

僕の場合外国に行くと、その訪問先近くのミュージアムを見たりすることも 結構あるのだけれど、日本では今までほとんどなかったんです。
デトロイトのフォードミュージアムや、イタリアのフェラーリミュージアムは行った事があったけど、日本の自動車会社の記念館は僕の中では意識されていませんでした。(ゴメンナサイ)
ところが、先日偶然トヨタ鞍ヶ池記念館という所へ訪問する機会がありました。

トヨタのミュージアムとしては、トヨタ博物館が愛知県長久手市にあり、多くの車の展示・ショップ・レストランがあり楽しめるようだが、このトヨタ鞍ヶ池記念館はトヨタ自動車の歴史を中心に紹介している。

トヨタ自動車の歴史は、はっきり言ってよく知らなかったけれど、豊田喜一郎という人物がトヨタ自動車創業・発展のキーパーソンなのだ。

記念館の一角に、エピソードコーナーというのがあって、
「創業期の仲間たちから見た豊田喜一郎」というパネル展示がある。

豊田喜一郎の人となりをその仲間たちが語る文章が、日本語と英語で記載されていたので、ご紹介したい。

きっと英語学習にも参考になる点があるんじゃないかな。

できるか、できないかということは考えないで、できるものだという前提にたって最初はモノをつくれ、形をつくれ、理屈などは後から考えろというのが主旨だった。
岩岡 次郎(元 アイシン精機 会長)

Kiichiro didn’t think about whether something could or could not be done, but assumed that it could. He first built or made things and later thought about the logic.
Jiro Iwaoka (Former Aisin Seiki Chairman)

あなたの歯車の科学は、日本人によってできたものです。その科学で国産自動車の歯車をつくりたいのです。あなたも、ご自身の科学を実地に応用したいと思いませんか。私たちと一緒になって日本独特の自動車の歯車をつくろうではありませんか。そして、私たちのもっている見えない力というのを、この歯車によって表そうではありませんか。
成瀬 政男(元 東北大学 名誉教授)

Your gear science was created by Japanese people. I want to create gears for automobiles produced in Japan using that science. Do you want to put your science into practice? Do you want to work with us to create automobile gear’s unique to Japan? Our unseen strengths can be displayed by such gears.
Masao Naruse (Former Emeritus professor of Tohoku University)

  • put into practice:実践する
    unique to:~に特有の

思い切った新しい事に対する考え方を遠慮なく採用してもらって、意見も忌憚なく聞いてもらって、いけないことはいけない。できないことはできない。これはわからないからやってみろ!というような事でした。失敗は心配するな。オレが引き受けるという事だったので、思い切ってやれた訳です。
岩岡 次郎(元 アイシン精機 会長)

Kiichiro would completely adopt new ways of thinking without reserve and listen to our opinions. What can’t be done, can’t be done. The impossible can’t be done. He encouraged us to try things out. He always said “Don’t worry about failure. I will take the blame.” So we were able to do our best.
Jiro Iwaoka (Former Aisin Seiki Chairman)

  • without reserve:遠慮なく、率直に
    try things out:いろいろなことを試す
    take the blame:責めを負う、責任を取る

他にも、たくさんのメッセージがありました。
起業家精神あふれた人物像をもっと知りたい方は、ぜひトヨタ鞍ヶ池記念館を訪ねたら いかがでしょうか?
入館料は無料だったし、世界のトヨタだから英文での紹介も充実してますよ。







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