中高年からの英会話 とにかく話そう

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英語を学ぶことは旅することなのだ

夏休みの間、青森の津軽で過ごした。
もう20年以上、夏休みは津軽で過ごしている。
第一の目的は、個人的な趣味であるウインドサーフィンをすること なのだが、地方に行ってうまい料理を食べながら酒を飲むのも楽しみなのだ。

ところが 今年行ったら、いつもお世話になっている料理屋さんが閉店しているではないか!
ここの料理は、生岩ガキや岩ガキのフライ・十三湖の特大シジミのバーター炒め・旬のイカやホタテの刺身等で、地産の食材がとても美味しくて手ごろな値段で楽しめたのだ。

閉店にショックを受けた僕は、一種の喪失感を憶えながら昔のことを思い出した。
この店は、津軽に行き始めた2年目に開店したのだ。

20年前は今よりもはるかに津軽は遠い所だった。食事をするところも簡単には見つからず、1つの食堂が閉まっていると30キロも走って隣町の食堂に行ったりもしたのだ。

そんな頃、ウインドサーフィンをしていると、見知らぬオバサンに声を掛けられたのだが、言葉が分からない。
そう、外国の言葉で話しかけられたようで半歩下がってしまう。
相手の言っていることが分からないと、独特の不安感がよぎるのは英語だけではないのだ。津軽弁だっておんなじなのだ。

やっぱり、リスニングが大切!なんだけど、そうすると津軽弁のリスニングも勉強しなくちゃなんねえから?、、、とにかく黙ってないで話すことがいいと思う。
聞いているだけだと不安感は増すばかり、それより とにかく自分の言葉で話を伝えようとする姿勢が大事なんだと思うんです。
自分の言ったことが伝わらなくても、逆にそれほど不安感は感じないものだ。

ところで、いつもの津軽の温泉に入ると、オジサン同志がいつものように背中を洗い合っている光景が見られた。
これって関東ではあまり見たことないですね。

「おい」と言って背中を洗ってやることを伝える。
そうしたら言われた方は、手拭いに石鹸をつけて渡す。
これで、背中を洗ってもらうんですね。

やっぱり旅をしないと発見できないことはありますね。

喪失感と懐かしい“ 津軽弁が聞き取れなかった思い出 ”に包まれた僕は、湯煙の中のその光景を見て、「英語を学ぶことは旅することなのだ」とその温泉に浸かりながら思ったのでした。







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