アメリカの単位の話(2)

単位と気持ち20150415_195652

言葉には、使っていると感情が備わる力がありますよね。
言葉の中の数値も同じで、今日は気温が35度もあった。というだけで、熱い真夏の日 とか冷えたビールがうまそうだ なんて想像してしまう。

ところが、単位が違うとどうにも感情の共有ができません。
アメリカで35度でしたと言われれば、こりゃ寒いなあということになる。

そう、単位が違うとコミュニケーションの壁がまた一つ現れるのだ。
「お客さんと課長の意見にはかなり温度差あるよね。」などと言う位だから、温度と感情の関係は深いのだ。

アメリカでも感情の共有ができるように、温度の単位をちゃんと整理しておきましょう。

摂氏(°C:Celsius)は、日本で使われている温度の単位ですね。水の氷点を0度、水の沸点を100度としています。
華氏(°F:Fahrenheit)は、アメリカなどで使われている温度の単位です。水の氷点を32度、水の沸点を212度としています。

そうです。まずは温度の刻みが違うんですね。

摂氏では、水の氷点から沸点までを100で刻んでいるのに、華氏だと212-32=180で刻んでいるんです。
華氏は細かい、それでもって0度の位置か違う。

摂氏から華氏への換算式は
(華氏温度F) = 1.8 × (摂氏温度C) + 32

数式だとイメージしにくいので、次の表で感覚をつかみましょう。

摂氏(C)  華氏(F)
0       32     今朝は寒い、氷が張ってるかな?
10      50     関東の冬場の最高気温
20      68     快適な温度
35      95     今日は暑い、真夏の日
100     212      沸騰したよ!

32 degreesと聞いて暑いと思っちゃいけない。
90 degreesと聞いて角度のことと思ってもいけない。

これは慣れるしかないんだろうけど、、、僕も未だに馴染んでません。







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