単位と気持ち
言葉には、使っていると感情が備わる力がありますよね。
言葉の中の数値も同じで、今日は気温が35度もあった。というだけで、熱い真夏の日 とか冷えたビールがうまそうだ なんて想像してしまう。
ところが、単位が違うとどうにも感情の共有ができません。
アメリカで35度でしたと言われれば、こりゃ寒いなあということになる。
そう、単位が違うとコミュニケーションの壁がまた一つ現れるのだ。
「お客さんと課長の意見にはかなり温度差あるよね。」などと言う位だから、温度と感情の関係は深いのだ。
アメリカでも感情の共有ができるように、温度の単位をちゃんと整理しておきましょう。
摂氏(°C:Celsius)は、日本で使われている温度の単位ですね。水の氷点を0度、水の沸点を100度としています。
華氏(°F:Fahrenheit)は、アメリカなどで使われている温度の単位です。水の氷点を32度、水の沸点を212度としています。
そうです。まずは温度の刻みが違うんですね。
摂氏では、水の氷点から沸点までを100で刻んでいるのに、華氏だと212-32=180で刻んでいるんです。
華氏は細かい、それでもって0度の位置か違う。
摂氏から華氏への換算式は
(華氏温度F) = 1.8 × (摂氏温度C) + 32
数式だとイメージしにくいので、次の表で感覚をつかみましょう。
摂氏(C) 華氏(F)
0 32 今朝は寒い、氷が張ってるかな?
10 50 関東の冬場の最高気温
20 68 快適な温度
35 95 今日は暑い、真夏の日
100 212 沸騰したよ!
32 degreesと聞いて暑いと思っちゃいけない。
90 degreesと聞いて角度のことと思ってもいけない。
これは慣れるしかないんだろうけど、、、僕も未だに馴染んでません。