上海蟹の食べ方を英語で

上海蟹の食べ方を英語で

先週ちょこっと上海に行ってきました。

上海料理の有名どころとしては、上海蟹がありますね。
いつでも食べられるかと言うとそうではなくて、日本のサンマの季節あたりが良いらしい。

今回はちょっと早いかなと思いましたが、知り合いの商社の方が招いてくれた夕食で幸運にも上海蟹を味わうことが出来ました。
(食べるのに夢中になって写真を撮り忘れました、、、)

この夕食会には、以前重慶で火鍋について教えてくれたCさんも一緒でした。

彼曰く、
「上海蟹なんて有名になる前は、庶民の酔っ払いのオジサンの酒のつまみだったんだよ」
とのこと。
「俺は、食べるのが面倒くさい」
と健康のためにお酒を控えているCさんは、上海蟹には手をつけませんでした。

確かに、毛ガニ特有のコクのある味噌がお酒にピッタリ、何とも言えない美味しさです。
庶民の酔っ払いのオジサンの僕としては、やっぱり上海蟹いいですねぇ。

さて、上海蟹の食べ方ですけど、中の汁がこぼれないように、蟹をひっくり返して殻を開けて味噌を頂くのが正しいらしい。

西洋の人たちには、どんな感じで食べるように勧めているのでしょうか?

TIMEOUT Shanghaiというサイトに How to eat hairy crab なる記事があるのでチェックしてみましょう。

Once it’s been steamed, flip your crab over and crack open the flap on the crab’s belly (oval for females, triangular for males) to expose the bright orange roe inside. Remove the gills – you can’t eat them – and the pale heart.

  • 蒸されたカニをひっくり返して、カニの腹(メスは楕円形、オスは三角形)のフラップを開くと、明るいオレンジ色の味噌が見えます。白い心臓の部分-これは食べられませんーを取り除きます。
  • flap:a piece of cloth or material fixed along one edge to cover or close an opening
    折り返し、垂れぶた

僕が今回教えてもらった食べ方は、

・蟹をひっくり返す
・頭に近い部分を押して、甲羅をパカっと開ける
・黄色い味噌の部分を味わう
・足には たいして肉は無いが、チュウーチュウ―吸いながら肉と汁を味わう

といったところです。
甲羅をパカっと開ける ( open the flap ) のに、慣れていないとちょっと手こずりますが、後は味わうだけです。
さて、上海蟹に一番マッチするのは何と言っても紹興酒。
いわゆる老酒ですよね。間違っても白酒ではいけませんね。

chinahighlights なるサイトでもこんな事が書かれていますよ。

Pair it with ‘Yellow Wine’
Westerners might choose to pair their hairy crab with Champagne or white wine, but if you are going to try the local food you should make sure you do it right. The Chinese pair hairy crab, no matter the dish, with Shaoxing style Huangjiu. The ‘yellow wine’ has been the traditional accompaniment to hairy crabs for centuries, not just for its ability to coax out the delicate flavors of the dish, but also for its traditional Chinese medicinal properties.

  • 西洋人は、毛蟹にはシャンパンや白ワインを組み合わせるかもしれませんが、地元の食べ物を試してみるには、それが正しいことを確認する必要があるでしょう。 中国では毛蟹には、調理方法に関係なく、紹興スタイルの黄酒の組み合わせです。「黄色いワイン」は、料理の持つ繊細な風味を引き出すだけでなく、中国の伝統的な薬膳という意味でも、何世紀にもわたって培われた伝統的な蟹料理の付け合せなのです。
  • coax out flavor:香り[風味]を引き出す
    accompaniment:付属物、つきもの、添えもの、伴奏、伴奏

さて紹興酒と老酒と黄酒の区別は分かりますか?

中国のレストランで、棚に老酒らしき瓶があるので
「老酒ちょうだい」
といっても、
「ありません」
と言われることがありますよ。

ウィキペディアにこんな解説があります。

黄酒
黄酒(ホアンチュウ、拼音: huáng jiŭ)は、中国の米を原料とする醸造酒。紹興酒は代表的な黄酒であり、老酒(ラオチュウ)は長期熟成させた黄酒である。

棚に老酒らしき瓶を見ながら

“そこにあるじゃないか!バーロー!”
・・・
そんなに焦っちゃダメですよ。

その店には黄酒はあるけど、老酒は無かったんですね。
黄酒も十分美味しいものがありますから、焦っちゃだめですよ。

・・・そうです、焦っていたのは何年か前の僕なのでした。

それではまた
See you next time!




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