50代から学ぶ英会話

海外からの手紙

ドイツのおじさんからの手紙

我が家には、時折ドイツのおじさんから手紙がくる。
ドイツのおじさんといっても、自分たちの親戚のおじさんがドイツにいる訳ではない。
僕の女房が独身時代、ドイツ旅行に行った時に知り合ったドイツ人の男性なのだ。

もう随分昔の事になるけれど、僕らが結婚して間もない頃に、
ドイツのおじさんから
「友達と日本にいくから空港まで迎えに来て」
と手紙があった。

僕と女房で、成田空港へ車で迎えに行き その後 東京駅まで送ったのだ。
その東京駅で新幹線に乗るために切符を買おうとしたのだけれど、彼らはマルクしか持っていない。(まだユーロが誕生する前のことだ)
そこで、東京駅八重洲口近くの銀行で マルクを円に両替しようと銀行に入ったのだ。

入口近くにいた銀行の係の男性は、僕ら3人(僕とドイツ男性2人)を不安げな眼差しで見た途端
「**君をすぐ呼んで」
と叫んだのだ。

その呼ばれた**君は怪訝そうな顔をして僕に、
「日本語話せますよね?」と一言。

なんだ、僕も外国人と思われたのかよ、、、
僕は日本人にしては背が高い方だからかな、、、

などと思いながら
その銀行ではマルクを両替できないので、近くの別の銀行へ行ってほしい
と英語のコメント付の地図を見ながら説明を聞いたのでした。

そんな思い出のあるドイツのおじさんの手紙の中に、
以前女房が送った“ 僕の息子の写真 ”と少し老けたドイツのおじさんが一緒に写っている写真が同封してあった。
そして手紙には

I wish your kinds successful education.
May be they can sometime visit Germany.
It will be great for me to show them where and how I live.

と書いてあった。

空港へ迎えに行った時、当然僕は英語を話せなかった。
ドイツのおじさんもそれ程英語は得意じゃないみたいだけど、彼らが日本を発つとき、わざわざお礼の電話をくれた。
もちろん当時の僕には、言っている事がほとんど分からなかった。

今度ドイツへ行ってもう少し話が出来たらそれこそgreatだね、、、
同封された、当時2~3歳であった息子の写真を見て、タイムマシーンにでも乗ったような気分になりながら思ったのでした。