インドは毎日がお祭りなのだ
久しぶりにインドに行った。
いつもは、シンガポールかバンコク経由でインドのチェンナイ(旧マドラス)に行くのだが、今回は、成田からニューデリーへ行き、インド国内線でプネという街を訪れた。
出発前の日本は猛暑だったけど、インドは夏も終わっていて案外爽やかなのだ。
インドの夏はちなみに4月から6月頃なんです。
そんなインドの空港の外に出ると、相変わらず車のクラクションの嵐で まあ―よく言えば賑やか、正直ウルサーイのであった。
まあ、発展途上国はどこに行ってもクラクションの嵐の街が多いけれど、インドでは車の後ろに「Sound horn」と書いてある車が多いのだ。特にトラックやバスなどに書いてある。
「Sound horn」 文字通り読めば 「警笛ならせ!」なのである。
僕はこの「Sound horn」が前から気になっていたので、今回インドの代理店の仲間に聞いてみた。
「Sound horn ってクラクションを鳴らせって云う意味だよね?」
「そう。特に大型車は、後ろに車がいたら鳴らしてほしいと思ってるんだよ」
「日本だとクラクション鳴らすと皆嫌がるけど、、、」
「クラクションを鳴らして、後ろに車がいることを知らせると安全面でもいいんだ」
「でも、車がたくさんいて前にも進めないのに、クラクション鳴らしてる連中いるよね?それってお祭りの景気をつけるのと同じ意味じゃないの?」
「確かにFestivalの感覚もあるかもね」
僕はなぜか美空ひばりの“お祭りマンボ”を思い出した。
景気をつけろ 塩まいておくれ ソーレソレソレお祭りだー ♪
インドは毎日がお祭りなのだ。
日本の車のクラクションはインドに比べれば、はるかに使われる回数が少ない。
もしかすると、一度も本気で鳴らされないで生涯を終えるクラクションもあるかもしれない。
僕は、
If I were a horn, I should have been born in India.
などと訳の分からないことを考えたのでありました。
ちなみに北部のニューデリーでは、「Blow horn」と表示しているトラックが多いのだ。