英語はインドに学べ(5)専門用語が壁を越える

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専門用語 technical term

インドに設備を導入する仕事も終盤にさしかかり、僕らは設備の取扱い説明をすることになった。まあ我々は英語をブロークンでしか話せないし、やっぱり通訳を雇って 取扱い説明をするのが筋だよねということで、現地で日本語のできるインド人の通訳を雇ったのでした。
やってきたのは、インドの日本語教室で日本語を教えている方でした。自己紹介ではちゃんと名刺にカタカナで名前を書き入れたりして 日本語が達者な笑顔の素敵なインドの方でした。

でも、取扱い説明を始めると、その通訳のオジサンの顔から笑顔が消えて、逆に質問してくるんですね。

それはどんな意味ですか?
その言葉はなんていう意味ですか?

の連発です。

それを聞いて、インドのお客さんもその通訳のオジサンに対して、言葉の説明をし始めたのでした。
これじゃ通訳のオジサンの為に取扱い説明しているようなもんです。

僕たちの扱っている機械は、特殊な機械なので、売手と買手はいわゆる専門用語を知っている、けれど通訳のオジサンだけが知らない。

という世界が出現したわけです。

これって通訳いらないよね。ブロークンでも直接我々が説明した方がいいよね。ということになり、1日でその通訳のオジサンにはお引き取り願ったのでした。
次の日から僕たちがブロークンながら英語で取扱い説明をして、まあ何とかその役目を果たしたのです。

専門用語の強さを身を以て体感したわけですが、専門用語は経験そのものだと思うんです。
だから、若い留学経験者らと仕事をしても必要以上に怯む必要などありません。
だってこっちは専門用語を知っとるもんねー!
という訳で、“ 専門用語の英語を調べ直しておく” なんて大人の英語学習ですよね。







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